教室めぐり・37 京都府立医科大学衛生学公衆衛生学教室
教員室ひとりひとりが独自の研究
永田 久紀
pp.851
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204778
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本学は昨年(昭和47年)創立100周年をむかえた.衛生学の教育を医学校開設直後から行なったという記録が残っているが,教室は明治36年に,医学専門学校となった時に,衛生細菌学教室の形で創設された.その後,昭和9年に衛生学教室が分離独立した.衛生学教室の初代主任は赤野教授で,以後,緒方,額田教授が歴任し,永田に至っている.建物も,火災などの災害もあって2,3回かわり,昭和42年に新築の2号館4階に落着いた.
赤野の時代は下水の研究,緒方の時代は衣服の研究と,かつては教室の研究テーマの重点がはっきりしていたが,その後教室員ひとりひとりが独自の研究を進めるようになり,教室の研究分野も広範囲におよんでいる.主要研究テーマとしては,①医学公衆衛生学分野における多変量解析法,時系列解析法の応用
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