特別鼎談
“保健士”誕生—その役割をめぐって
岡田 実
1
,
伊藤 景一
2
,
吉岡 洋治
3
1亀田総合病院附属幕張クリニック看護室
2東京女子医科大学看護短大
3江東区役所企画課
pp.622-625
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904586
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待ち望んでいた資格
岡田 15年前から望んでいた保健士の国家試験が実施され,このほど合格発表があってようやく資格を取得しました.私自身,この保健婦ということに対しては非常に思い入れがありまして,今までの自分の歴史と言ってもいいほど,この資格にこだわり続けてきました.少しだけ自分の今まで歩んだ道を話させていただきます.
学生時代の地域看護の実習や,病院の訪問保健婦の実践活動の見学をきっかけに,保健婦の分野に関心を持ち,就職もその分野へと望んでいました.しかし,男性にはその資格がないことから就職活動も制約され,結果的には保健婦分野には就職できませんでした.その後も母校で,地域看護学講座で修士課程を取るなど教育,研究という立場で保健婦業務を考えてきました.
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