連載 [リレーレポート]いきいき看護研究・7
—宝生会PL病院看護部—質の向上をめざして看護研究に取り組む
中村 シノブ
1
,
有吉 百合子
1
,
井上 豊子
1
1宝生会PL病院看護部
pp.348-351
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904515
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地域基幹病棟としての役割を担って
当院は,「人生は芸術である.医療もまた芸術である」の理念のもとに,1956年11月に開設された.病院を開設してからの15年間は,PL教団の関係者だけの専門病院であったが,1970年に富田林市からの要請を受けて,地域一般に開放された.現在では,病床数370床,15の診療科を持ち,大阪府南部,和歌山県北部,奈良県の一部を診療圏とする地域基幹病院としての役割を果たしており,毎日の外来患者は,1日平均(平日)で1000名を越えている.また,8病棟すべてが基準看護特3類の承認を受けている.
当院での看護研究は,1970年頃から始まった.それ以降現在まで,年1回の発表会を続けているが,内容そのものも,看護学校の実習病院指定を機に深まり,看護学校の卒業生が多く就職するようになりさらに充実してきた.看護研究の収録集も毎年発行をし続けている.また,病院全体でのQC(Quality Control:質の管理)サークル活動に刺激を受け,看護研究発表とQCサークルの発表が並列の状態で競いながら,今日に至っている.ここに,その経過と成果を報告する.
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