特集 患者にとっての良いナースでありたい
疾病について患者について関心を持ってほしい—患者がナースに求めるもの
島田 広子
1
1社団法人日本リウマチ友の会
pp.757-761
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921459
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はじめに
ほとんど治るというてとがむずかしい慢性疾患の患者は病院との縁は絶ちがたく,一生涯病院通いあるいは治療を余儀なくさせられる.慢性疾患の代表ともいえる病気に慢性関節リウマチ(以下リウマチと略す)がある.リウマチ患者は激痛と体の不自由をてらえ,また精神的苦痛さらに経済的負担をかかえて病院に通い続けなければならない.したがって医療従事者とのかかわりも深い.わけても一番ふれあいの機会が多いのがナースと言える.
‘患者がナースに求めているもの’という表題をいただいたが,当然患者として長いおつきあいの中で求めるものは少なくない.世話する側とされる側,一方的な要望も出そうである.しかし患者としては,療養上のなやみ,不安,疑問など,ナースのみならず,医師や他の職員をも含めてナーシングを期待している.
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