特集 ICN大会inマドリッド
[対談]専門分化へのチャレンジ
岡谷 恵子
1
,
小代 聖香
2
1聖路加看護大学
2聖路加看護大学博士課程
pp.906-911
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904371
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小代 看護における専門分化は昨今の複雑な医療状況の中で,ある特定の患者・状況に対応するために,ジェネラリストとしての教育に加えて,特殊な専門的な教育を受け,経験を持った看護者が必要であるという認識から起こってきています.専門分化することで看護の知識や技術を高め,それによってケアの質を高めることができるのではないか.また,看護婦の専門職としての満足感を高めることにもつながるのではないかと期待されています.
専門分化は北米や欧州諸国で急速に進展していて,フィンランドやスウェーデンなどでは,基礎教育の段階からすでに専門分化して,スペシャリストとしての看護婦を養成していこうという動きもあると聞いています.日本では専門看護婦認定制度が具体的に討論され始めて数年という状況です.今回ICN大会で「専門分化への挑戦」というセッションがありましたので,そこで語られたことを振り返りながら,日本での専門分化はどのように進むのか,どのような課題があるのかということを話し合いたいと思います.
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