小特集 病院の機能分化—特に専門分化の今後
病院の専門分化と地域医療
関田 康慶
1
Yasuyoshi SEKITA
1
1東北大学医学部病院管理学教室
pp.672-679
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208085
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専門病院増加の背景■
質的に異なる新しい現象出現の背景には,閾値を上回るエネルギー蓄積が観察される.神経や筋に電流を流すと,ある閾値以上の刺激電流で,陰極から興奮が起こるし,核融合は,強力な電磁場に,ある密度以上のプラズマを閉じ込め,閾値以上の高温環境下においてはじめて反応し始める.また世論と社会の反発エネルギーの蓄積で,企業の社長が取締役会で突然解任されることがある.
病院でも,脳卒中,循環器,リハビリテーション,小児などの2次,3次の専門病院化が進行しているが,その背景にはやはりエネルギーの蓄積があり,徐々に大きくなりつつある.では,エネルギー蓄積をもたらす基本的要因は一体何であろうか.
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