研究と報告
なぜ,今,「手」なのか—日本看護研究学会 近畿・四国地方会 秋の京都セミナーに参加して
野村 光子
1
1国立指宿病院
pp.457-461
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904273
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はじめに
本誌のインフォメーションにこのセミナーのテーマ「看護技術の再発見—タッチング」を見つけた時,思わず「ヤッター!」と叫んでしまった.これに参加したら,私の看護の答えが出せる.そんな気持ちだった.
一昨年より臨床で積極的に“手”を使っていた私は,手を当てるだけという実に簡単な方法にもかかわらず,その力・効果のすごさに驚かされれることの連続だった.しかし,病棟の同僚たちにその効果を伝え勧めても「それはあなたの力よ.私にはとてもそんな力ないし,できないわ」という声が多く,なかなか理解してもらえなかった.
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