レポート
犬による動物介在療法の生理的効果と運動療法への応用の可能性
本岡 正彦
1
,
小池 弘人
2
,
南出 正樹
2
,
鈴木 忠
2
,
小板橋 喜久代
2
1酪農学園大学獣医学部
2群馬大学医学部保健学科臨床検査学
pp.360-367
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903942
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はじめに
近年,心筋梗塞等の虚血性心疾患は増加傾向にある.人口動態統計によると,虚血性心疾患の死亡率は年々増加し,1995年には心臓病による死亡全体の54.3%を占めるに至っている.また,ほとんどの欧米諸国においては,心臓病が死亡原因の第一位である.
これまで,虚血性心疾患や高血圧等の疾患には,社会的・心理的側面の要因があることが報告されている1).このため,これらの疾患者に対しては,社会的サポートが重要とされている2).
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