特集 —チームで取り組む—脳卒中患者のADL拡大作戦
リハビリ過程における家族の支援・教育
皆川 みつ子
1
,
諸伏 悦子
1
1NTT東日本伊豆病院
pp.333-337
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903709
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はじめに
当院は,一般病棟,精神病棟,ドック病床,および2000年6月に算定を開始した回復期リハビリテーション病棟(2病棟100床)からなる,246床の地域基幹病院である.リハビリテーション病棟入院患者数は,年間約500名で93%が近隣の急性期病院などからの紹介患者であり,発症後20日程度で入院し,平均在院日数は78日である.在宅復帰率は1998年度の81.5%から99年度73%,2000年度65%と徐々に低下している.この原因はADL改善の程度だけでなく,独居患者が増加していることや,介護者側の要因も大きいと考えられる.そのようななかで,私たち看護職は患者の在宅復帰に至るプロセスをどのように支援していけばよいか.本稿では,家族の支援・教育に焦点をあて,事例をとおして再確認したことを報告する.
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