特集 —チームで取り組む—脳卒中患者のADL拡大作戦
在宅でADL拡大はどこまで可能なのだろうか
伊藤 隆夫
1
,
吉良 健司
1
1新誠会たいとう診療所
pp.338-342
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903710
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はじめに
2000年4月から介護保険制度がスタートし,当初の混乱状況も表面的には一定の落ち着きを見せている.在宅の現場では,地域による格差はあるがサービスの量的な不足とケアマネジメント機能の未成熟等が問題となっている.とりわけ介護保険の目玉といえる居宅介護支援事業所のケアマネジメントは,有効に機能していないという声が多く聞かれる.煩雑な事務的作業が多すぎるといった面はさておいて,ケアプラン作成の過程においてチームでの取り組みが十分されていないことや,内容面においても「ADLの自立促進とQOLの向上」といったリハビリテーション(以下リハ)の視点が十分に反映されていないといった点が大きな問題といえる.そこで,脳卒中患者を中心として在宅でのADL拡大に向けて,どのような活動が求められているのか,訪問リハの実践を通じて述べていきたい.
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