連載 [ルポ]訪問看護はいま・3
人工呼吸器装着患者を在宅で看る—北里大学東病院総合相談部
宮崎 和加子
1
1柳原病院地域看護課
pp.536-541
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900653
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3年程前のある雑誌の座談会で北里大学東病院の遠藤信子婦長にお会いして,私はびっくりした.実は私が9年前に学んだ神奈川県立看護教育大学校管理コースの実習で直接指導をしていただいた婦長さんであったからだ.その当時夜勤婦長の実習で,1000床以上ある北里大学病院の全病棟を回ったが,どの病棟でもレスピレーターの音が鳴り,看護婦はみな走り回っている程の忙しさであった.「すべての病床がICUみたいだ」というのが私の印象であった.
6年前に北里大学東病院が開院した.大学病院は,入院需要が非常に多く動きが激しいということは理解していたが,その大学病院でも活発に訪問医療が実施されている北里大学東病院.その担当部署が「総合相談部」であり,その婦長の遠藤さんにお会いし,お話を伺った,大病院での訪問看護の1つの典型として取材をさせていただいた.今回は私の同僚の龍良子さんと同行取材した.
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