連載 より良い終焉を求めて[国立療養所松戸病院PCU病棟の取り組み]・5
ケースカンファレンス・4
下肢麻痺特有の精神症状が出たSさん—家族の果たす役割の大きさを改めて感じさせられたケース
米本 千秋
1
,
鈴木 雅子
1
,
臼井 雅子
1
,
塚原 和代
1
,
丸口 ミサヱ
1
1国立療養所松戸病院緩和ケア病棟
pp.138-143
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900563
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[事例の紹介]
Sさん,73歳,女性.夫と長男夫婦,孫2人との6人暮らし.夫は脳軟化症のため自宅療養中.Sさんの子供は,息子3人,娘3人で家族関係は良好.
元気でいた頃は,農業をしており,子供たちに野菜を配ることを楽しみにしていた.家族でハイキングにも,よく出掛けていたそうで,スナップ写真を病室に飾っていた.話し好きで,周りの人の気持ちを大切にし,気を遣う方だった.
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