連載 より良い終焉を求めて[国立療養所松戸病院PCU病棟の取り組み]・3
ケースカンファレンス・2
死の直前まで苦痛にさらされたKさん—キーパーソン不在のため家族の意思統一がとれず振り回されてしまった看護チーム
三橋 エミ
1
,
鈴木 雅子
1
,
吉田 喜久子
1
,
丸口 ミサヱ
1
,
塚原 和代
1
,
梅田 睦子
1
,
大田 久子
1
1国立療養所松戸病院緩和ケア病棟
pp.1106-1111
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904139
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三橋 最初の面談の時には,キーパーソンという言葉ではなく,「症状の説明とか,こちらからお話しすることがある時はどなたにしたらいいんですか」と尋ねたら,「私たち子供全員とお父さんもそうです」という答えが返ってきました.
梅田 これまでのケースではキーパーソンがはっきりしていました.この家族の場合は,何か説明しようとする度に全員が揃うまで待って下さいという感じでした.このケースでは患者がキーパーソンだったみたいですね.
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