グラフ
緑に囲まれた心温まる病院づくり—移転新築して診療機能を大幅アップ—盛岡赤十字病院
pp.817-822
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903694
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盛岡赤十字病院が盛岡市の中心地から,岩手山を遠望する北上川畔の現在地(紫波郡都南村)に移転新築して,間もなく4年になろうとしている.都南村といっても人口4万8,000,盛岡市からバスで30分の同市に隣接した人口急増地で,来年4月には盛岡市に編入されることが決まっている.
新病院の建築に際して最も気を配ったのが,家庭的な雰囲気のなかで患者さんにゆったりした療養生活を送ってもらえるようにすることだったという.そのため新病院はあくまで「病院らしくない病院づくり」に徹している.病院周囲に6万8,000株の植栽を配して四季折々の花を楽しめるようにしたり,敷地内に和風庭園や散歩道を備えているのがその一例である.通信教育で4年間,庭師の勉強をしたという川村院長の「病院を森で囲みたい」という夢はあと12〜3年後には実現しているはずである.
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