特集 健康づくりにかけた保健婦活動
砺波市における食生活改善運動と保健婦活動
砺波市役所保健婦一同
pp.110-117
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206082
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はじめに
国民健康保険の保険施設活動として,当市は国民健康保険組合設置当初より,病類統計を基礎にして活動してきた。昭和30〜40年代は,ねたきり患者の看護,特にその中でも大半を占めている脳卒中患者の増加に伴う在宅看護ケアの問題等があり,恒常的な看護活動を確立するための努力を暗中模索しながら続けていた。
その頃,脳卒中患者の在宅看護についての国保保健婦中央講習会に参加する機会を得,石川県金沢市鳴和病院の浅地先生との出会い等もあって,昭和43年には厚生省の脳卒中患者調査に当市が指定され,当市の患者の実態把握をした。そしてそれが在宅リハ看護訪問へと継続し,日常生活訓練のための訓練センターを設置,これは,はからずも保健婦の活動の拠点となり,保健婦センターともなった。以上のような約十数年余の経過を経て,脳卒中後遺症の患者の在宅ケアを行い,今日の保健婦活動の柱を作ってきた。
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