特集 ターミナルケアにおけるQOL—疼痛コントロールを中心に
終末期患者のケースカンファレンス—がん性疼痛コントロールを中心に
川島 みどり
1
,
浅野 としえ
2
,
木村 麻里子
2
,
村上 みどり
2
,
川原 綾子
2
,
平松 則子
1
1健和会臨床看護学研究所
2柳原病院
pp.991-1001
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900497
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川島 看護婦が,臨床の場面で一番思い悩むのは,ターミナルの患者さんの,ほんとに末期の苦痛の軽減を,どうやって図ったらいいかということです.本当は,その患者自身が一番苦しんでいるけれども,その苦しみを思うように軽減してあげられない.
いま外科病棟では癌の患者が増えています.ある程度容体が安定したところで自宅にお帰しして,亡くなるまでに何回も入退院を繰り返し,最期は病院で亡くなる例が多い.こういった患者のことで看護婦自身の精神的な負担,医師との治療方針をめぐってのトラブルなど,問題を感じながら最期の見送りをする場面も多くなったわけですね.
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