特集 ナースの心の健康
最近の看護問題に関する概観
筒井 真優美
1
1聖路加看護大学(小児看護学)
pp.518-523
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900403
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昨年(1990年)の10月,アメリカでの2年半の学生生活(博士課程)を終え帰国した.帰国して私がびっくりしたことは,マスコミが様々な形で看護婦不足を取り上げていることだった.
看護婦として患者や患者の家族に接している時,「人は人によって人になる」というカントの言葉をかみしめることが何回もある.多くの看護婦が患者との出会いに感謝しつつも何年かたつと,臨床の場を離れていく.ある人は体が続かないと言い,ある人は結婚するからと言いつつ.
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