鏡下咡語
イタリア医学の歴史を概観する
西村 忠郎
1
1藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
pp.474-476
発行日 2005年6月20日
Published Date 2005/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100151
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1.はじめに
2005年6月25~30日にイタリアのローマで第18回世界耳鼻咽喉科会議(会長:シエナ大学 パッサーリ教授)が開催される。この機会にルネッサンス期以降の近世から19世紀頃までのイタリア医学の歴史を概観してみたい。
筆者は1969~1970年にかけて1年半にわたり,北イタリアのパビア(Pavia)大学耳鼻咽喉科(マリオ ケルビーノ教授)に留学していたので,当時からイタリアの医学史に関心を抱いていた。今回,原稿の依頼を受けた機会に,由緒ある北イタリアのボローニア(Bologna)大学,パドゥア(Padua)大学,およびパビア大学を中心に医学の歴史を辿る。
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