海外事情
欧米の学校保健概観
川畑 愛義
1
1京都大学教養部
pp.200-206
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203656
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はじめに
1967年7月10日から14日まで開催された第5回国際学校保健医学大会に出席したのを機会に,欧州各国を視察や参観などをしながら,時には研究所や大学などの依頼があればつたない講演などもして,主として学校保健の施設や現場活動の実態などに触れる機会をもつことができた。帰路はカナダから米国にまわりあわただしいなかにも自由と学習の旅を約3カ月間つづけてぶじ帰国した。
生来ののんきさのうえに会話の貧困さなどもあって必ずしも所期の目的を達したとはいえないが,編集部に乞われるままにこの間における印象記をまとめることにした。はじめにとくにおことわりしたいのは,帰国後の繁忙にとりまぎれまだ学会その他の参考資料などを整理する余裕がないことである。それらは後日にゆずって,今回はもっぱら私自身の体験や観察眼にふれた数項の概要について略述したい。
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