実地臨床手技のエッセンス 産婦人科病理組織アトラス
最近20年間の剖検例よりみた産婦人科疾患の概観
浦野 順文
1
,
布施 滋
1
,
森 亘
2
Yoshinori Urano
1
,
Wataru Mori
2
1東京大学医学部付属病院,病理部
2東京大学医学部病理学教室
pp.318-325
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206031
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病理学的に検索される産婦人科領域の疾患は多岐にわたる。最近20年間(1958年〜1977年)の東京大学における8,587例の剖検例について,国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)1)および国際病理学用語コード(Systema—tized Nomenclature of Pathology:SNOP)2)を用いてコード化して整理したものの中から産婦人科領域に関係するものについて述べる。手術生検例については,SNOPを用いて現在整理中である。剖検例,手術・生検例および細胞診例の全症例について述べることが,総論的見地からは必要であるが,手術・生検および細胞診例にまでは現在統計的な検索が済んでいないので,今回は剖検例についてだけの解析にとどまることでおゆるし願いたい。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.