学生の広場
配偶者の死に適応していく心理過程を基に危機介入を考える—フィンクの危機モデルとやりとり分析を用いた考察
佐野 繁子
1
1静岡市立看護専門学校
pp.570-574
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900145
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はじめに
私は実習において終末期を迎えた患者を受け持った.この時期の看護はその人がその人らしくあるよう配慮するが,加えて家族への支援は重要である.健康の回復を信じて昼夜付き添いを続ける中で,病状が悪化していくさまを見つめる家族の心情は複雑であり支援が求められる.
成長発達の過程の中に,配偶者の死に適応していく段階がある.ハビガーストはこれを老年期の発達課題としてあげ,人間の成長発達の課題であることを強調している.
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