特別記事
訪問看護の光と陰
川崎 美佐子
1
1呉共済病院副看護部
pp.363-366
発行日 1990年4月1日
Published Date 1990/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900098
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命あるかぎり
ガンと闘う祖父
善行地 崇 波多見小学校6年
ぼくの祖父は,今年で78才になります.祖父は今まで健康で病気一つしませんでした.祖父は,昔原子ばくだんを,直接ではないけど,うけたので毎年原ばく検診を受けています.今年は2月に検診があったので,今年もだいじょうぶだろうと思っていました.しかし,レントゲン写真で,肺のあたりに,あやしい物があるので,それをくわしく調べてみました.するとソフトボールぐらいのガンがあるということがわかりました.ぼくは,「あの健康なおじいちゃんが肺ガン」あまりのとつ然だったのですごくおどろきました.父と祖母は,言いたくはないけど真実の世界で生きてほしいと思い,「ガンですよ」と言いました.祖父は静かに「そうか」と言い,もう覚ごしていたようで,あんまりおどろいていないように見えました.
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