連載 リアさんの見た日本の看護・3(最終回)
看護のこころと真の国際化
リア・ケネア
1
Lia Keneaa
1
1東京大学医学部保健学科
pp.298-301
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900079
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看護とは「愛を表わすこと」
今回は大変難しいテーマです.私も看護について色々なことを考えたりはしますが,それを文章化するという作業は大変です.これは日本語だから難しいと言うのではなく,英語でも私たちの言葉でも同じでしょう.ですから,できる範囲で私の考えを皆さん方と分かち合いたいと思います.
看護観についてお話しする前に,その基になったかも知れない,看護へ興味を持ったきっかけをお話しします.第1回でも話しましたが,私の父は気管支喘息でした.5,6歳の頃の私は,父の発作が起こると何もできないまでも,手を握ったり,マッサージをしてあげたりしていました.この父への愛から,私の看護の心は生まれてきたんだと思っています.
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