特別記事
「生きるための緩和医療」を考える―癌との共生を支える緩和医療選択の時代に向けて
伊藤 真美
1
Mami Ito
1
1花の谷クリニック
pp.234-240
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101220
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2007年4月,がん対策基本法が施行され,がん治療,そして緩和医療にも注目が集まりつつある.高度先進医療によって癌治療のオプションが広がる一方で,どこかの段階で外科的治療を止め,緩和医療にギアチェンジするというホスピスの考え方も広まりつつある.多くの選択肢が交錯するなかで,患者は何を選び,医療者は何を提供できるのか.
本稿は,2007年10月13日に千葉大学にて行なわれた『支えあう会「α」公開講演会「これからのがん医療」』における伊藤真美氏の講演録に加筆・修正を加えたものである.
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