招待席
「健康と病の語り」の集積に日本でも取り組む―がん患者の“生の声”をデータベース化する試み
和田 恵美子
1
Emiko Wada
1
1大阪府立大学看護学部
pp.179-183
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101219
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患者体験のデータベースの必要に迫られて
──DIPEx(Database of Individual Patient Experiences)の日本版としてDIPEx-Japanが昨年NPOとしてスタートしたわけですが,DIPExというものができたキッカケについて教えてください.
和田 DIPExは2001年に,イギリスの薬理学者ヘルクスハイマーさんと一般医マクファーソンさんが始めたものです.現代医学ではEvidence-based Medicineの考え方から,確証のある研究データに基づいて治療を行なう必要があり,これは世界的な取り組みになっています.
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