招待席
虐待対策は医療のミッション―看護師に学んでほしい臨床法医学の視点
佐藤 喜宣
1
Yoshinobu Sato
1
1杏林大学医学部法医学教室
pp.93-97
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101201
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「臨床法医学」という視点
―法医学というとこれまで,死体を解剖し,裁判あるいは警察調査へ協力するという印象が強かったと思います.しかし,佐藤先生の取り組まれている「臨床法医学」は死者よりも生者に焦点をあてるものということですね.
佐藤 臨床法医学は,虐待やDV,あるいは性犯罪など,生きている人間にかかわる問題を扱います.特に,医療機関での虐待の発見と対応については,診断・治療・援助・予防といったさまざまな点で,臨床法医学から提案できることがあると思います.
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