特集 ナースが患者の性に向き合うとき
ナースによるセックス・カウンセリングの必要性とその意味を考える
金子 和子
1
Kazuko Kaneko
1
1日本赤十字社医療センター
pp.118-122
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101200
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筆者は長年,総合病院で,性相談に携ってきた.その対象者は,ほとんどが性相談を受けるために来所する外来患者であり,身体的疾病にともなう性障害の相談は少ない.では,そうした性機能障害を主訴とする外来患者に対する性治療から,一般的な疾病の患者に接するナースが学べるものはないのであろうか.
筆者は,ナースが性治療の実際を知ることは,患者の性的な側面を援助しょうとするに際して大いに助けとなると考えている.それは,性機能障害の治療を知ることは,どのような場合にセックス・セラピストに依頼すればよいかがわかるだけでなく,患者への性的側面の援助の基本が理解できるからである.その意味で,セックス・セラピーの実際を紹介する.
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