特集 小児看護は大丈夫か?
子どもが減少するなか,今後の臨地実習にどう挑むのか
西田 志穗
1
1日本赤十字看護大学
pp.434-438
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100988
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子どもの減少が学生に与える影響―見えていない「子ども」
核家族化,少子化が進むなか,日常生活で子どもとかかわる機会が減少していることは否めない.厚生労働省のサイトで子育て支援に関する施策を検索すると「乳幼児と中・高校生のふれあい事業」というものがあることがわかる.これは若い世代への育児に対する意識付けを目指した事業で,この施策を受けて地方自治体では,乳幼児や育児に対する関心や理解を深めるために,中学生や高校生を対象とした育児体験学習の機会を設けている.これらには,実際の乳幼児健診や育児相談といった事業に組み込まれている場合が多い.
このような機会が増えることは,子どもや家族に関心をもつという意味でも大きいが,逆の意味では,あえて機会を作らなければ,子どもや子育て中の家族と出会う機会は限られているのが現代社会なのである.
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