特集 困難をバネにする WOCケアのアレンジ術
管理困難な瘻孔の患者さん―悪性腫瘍の腹壁浸潤で小腸瘻が形成された事例
清藤 友里絵
1
1東邦大学医療センター佐倉病院看護部
pp.1111-1115
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100675
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事例
A氏 50代 女性
家族構成:夫と娘(高校2年)の3人暮らし.
性格:明朗,前向き
現病歴:子宮頸がんにて2003年11月腹式単純子宮全摘術,両側付属器切除術を施行する.腸間膜浸潤,リンパ節転移を認めたため術後より化学療法を施行する.2004年12月,イレウスにて入院し,入院20日目頃より腹壁浸潤部に疼痛を伴う発赤と腫脹が出現,自壊し小腸瘻が形成される.
瘻孔形成時の状態(図1):部位……下腹部の術創瘢痕上
大きさ……縦3cm×横1.5cm
排泄物の性状…… 1日700mL程の水様便
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