連載 Check & Step Upシリーズ 剤形別くすりの知識・3
内服薬③―粉薬
大谷 道輝
1
1東京逓信病院薬剤部
pp.569-575
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100467
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今回は,内服薬の剤形のうち「粉薬」に分類される薬について解説します.「粉薬」は欧米ではほとんど使用されない剤形ですが,わが国では小児や高齢者において繁用されており,錠剤やカプセル剤以上に,取り扱い方法や服用方法など多くの知識が要求される剤形です.薬は薬剤師の専門領域ですが,与薬時の事故が最も多いことなどから,看護師も基本的な注意事項について理解したうえで,医療チームの一員として薬の適正な使用に努めることが大切です.
粉薬とは?
「剤形」は,日本薬局方の製剤総則では,27種類に分類されています(表1)1).薬局方は各国で重要とされる医薬品の規格や試験法について記載した公定書です.
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