特集 無理しない委員会活動 私たちそれぞれのやり方
委員会活動がもたらした充実の日々―褥瘡対策実行委員会で得た刺激
竹内 千佳
1
1大阪厚生年金病院 中央手術室
pp.508-511
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100299
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当院に褥瘡対策実行委員会が発足して以来,私は手術室の褥瘡予防対策実行委員(以下,褥瘡委員)として,委員会活動に参加している.委員会で他部署の委員と接することで,手術室では気づかなかった問題が見え,視野が広がっていった.委員会活動を通してさまざまな学びを得たと実感しているのでその4年間を振り返ろうと思う.
2002年5月,当院の褥瘡対策チームは活動を開始した.その実行部門として翌月に褥瘡予防対策実行委員会が設立され,全部署から委員が選出された.私もその1人である.委員会では褥瘡予防対策マニュアルの作成やエアマット使用患者の回診を実施し,また,各部署でのサーベイランス結果を共有した.サーベイランスとは調査監視という意味合いがあり,褥瘡予防対策実行委員会では各部署の入院患者や褥瘡発生患者の特徴から褥瘡発生ハイリスク患者を特定し,褥瘡予防対策を立案することとしている.この全部署での褥瘡サーベイランスにより,院内全体の褥瘡発生率は低く保たれている.
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