特集 患者さんの治る力を引き出すリラクセーション法のススメ
看護相談窓口の経験から
石田 和子
1
1群馬大学医学部附属病院看護部
pp.41
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100270
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群馬大学では,2003年4月から看護の専門性と質的向上,保健学科との連携を目的に看護師による看護相談外来を始め,その一環としてリラクセーション外来が開設されました.新しいことを行なうのは誰しもが戸惑うものだと思います.当時,看護師が外来をすることは事務部門の方にとっても驚きだったのでしょう,「ボランティアならば行なってもよい」などと言われたことを思い出します.しかし,ボランティアでは看護独自の外来の意味を成さず,事務部門へ前田看護部長,田村総合診療部長とともに何度もお願いに行きました.そしてやっと許可が下り,晴れて開設となったのです.
しかし初めてのリラクセーション外来の日,事務部門が恐れていた事態が起きてしまいました.患者さんが,「リラクセーション自体が無料なのに再診料がかかることに納得できない」と言い出したのです.リラクセーションが無料との説明のみで,再診料の件が患者さんに伝わっていなかったことが原因でした.残念ですが最初の患者さんには再診料(約200円)をお返ししました(結局ボランティア?).
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