連載 あなたがエビデンスを生み出す! 臨床看護研究の骨と肝(11)
―研究用具や技法の開発・検証・評価のための―「方法論的研究」
川口 孝泰
1
1筑波大学医学専門学群看護医療科学類
pp.537-541
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100257
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方法論的研究とは,ケアの対象となる患者の特性を把握するために必要な,研究用具や研究技法の開発・検証・評価を目的として行なわれる研究です.
具体的な研究成果が,臨床で使用されるようになったものとしては,ソーシャルサポートの有効性と強さを知るための測定用具である「人的資源質問紙(PRQ)」や「ノーバックの質問紙」,さらには,患者のセルフケア能力を測る「セルフケア・エージェンシー・スケール」などが挙げられます.これらの指標は,対象を科学的に捉えるための1つの手法として,看護実践の重要なケア指針として,または看護研究における測定尺度として,大きな貢献を果たしています.
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