連載 Let's Talk about Woman's Health⑤
ピルに誤解を抱いていませんか?
江夏 亜希子
1
1汐留第二セントラルクリニック
pp.952-953
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100201
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- 文献概要
皆さんは「ピル」についてどういうイメージを持っていますか? 「副作用が怖い」「月経をコントロールするなんて不自然」「性的にオープンな人や性産業で働く人が飲むもので,私には関係ない」……などが多いのではないでしょうか.実は,私も産婦人科医になってちゃんと勉強するまで,同じようなマイナスイメージしか持っていませんでした.ところが,この「ピル」という薬(特に低用量),知れば知るほど女性の強い味方であることがわかってきました.
先月号でも少し書きましたが,今や低用量ピルは,子宮内膜症の症状改善(挙児希望のない場合)には第1選択とされている薬です.ひどい月経痛に悩み続けた私にとっても,QOLを向上させてくれた「人生になくてはならない薬」と言っても過言ではありません.私と同じように多くの女性たちが,望まない妊娠への不安はもちろん,月経痛・月経不順・月経前症候群(PMS)など,月経にまつわる悩みから少しでも解放されることを願って,まずはピルに対する誤解を解いていきたいと思います.
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