連載 周手術期の臨床看護判断を磨く 手術侵襲と生体反応から看護援助を組み立てる②
循環器系への影響と看護
鎌倉 やよい
1
,
深田 順子
1
1愛知県立看護大学
pp.466-471
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100086
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術後の“安全”を確保して
“安楽”を保証する
手術を受ける患者の目的は,自らの健康を回復することです.そのために,リスクを伴う手術療法を受け入れるのであり,安全に周手術期を経過することが,患者にとって何よりも優先される課題です.この「患者が手術療法によって健康を回復する」ことを目的としたプロジェクトに,外科医,麻酔科医,看護師,薬剤師,放射線技師,検査技師などの専門職が,それぞれの専門性を発揮して協働することになります.
看護師は医療の知識と技術を用いて,患者の生活を援助します.術後には,患者を観察し,測定し,記録しますが,重要なことは,その値から患者が安全に経過しているか否かを判断できなくてはならないということです.「安全」を確保しつつ「安楽」を保証することが必要です.
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