連載 周手術期の臨床看護判断を磨く 手術侵襲と生体反応から看護援助を組み立てる⑦
消化器系への援助を組み立てる
深田 順子
1
,
鎌倉 やよい
1
1愛知県立看護大学
pp.973-979
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100651
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
第6回では,手術侵襲・全身麻酔によって必然的に引き起こされる術後腸管麻痺(生理的イレウス),それが遅延した麻痺性イレウスについて学習しました.
ここでは,具体的な事例をふまえて,手術侵襲・全身麻酔による影響を軸に,患者の身体内部の状態である加齢,低栄養・電解質異常,術前の排便習慣などの情報と,患者が受ける手術に関する内容である手術部位,術後疼痛および鎮痛薬などの情報を重ねて,手術後の消化器系への影響を予測します.そして,その結果から合併症の潜在的状態;麻痺性イレウスに対する看護援助を組み立てていきます.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.