連載 周手術期の臨床看護判断を磨く 手術侵襲と生体反応から看護援助を組み立てる④
呼吸器系への影響と看護
鎌倉 やよい
1
,
深田 順子
1
1愛知県立看護大学
pp.672-678
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100332
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共通する変化に個別の情報を重ねる
基本的な考え方として,手術によって必然的に引き起こされる生体反応を軸に,患者個別の情報を重ね合わせることにより,術後の状態を予測していきます.個別の情報とは,「患者が受ける手術に関する内容」と「患者の身体内部の状態」です.
呼吸器系では全身麻酔による影響を軸に,「麻酔方法,麻酔時間,麻酔薬,手術部位,手術体位など」の情報,「年齢,呼吸機能,喫煙歴,身長,体重など」の情報を重ねて,手術後の患者の呼吸器系の状態を予測します.このようなプロセスを経て,術後の看護診断,介入方法を検討することによって,術前から術後までを見通した個別のケアを提供することができます.
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