特集 不安な患者さんはあなたのすぐそばに じつは身近な遺伝相談
―遺伝相談の現場から②地域の保健師として―遺伝に関する悩みをもつ人に出会ったとき
三矢 早美
1
,
高瀬 悦子
2
1滋賀県高島県事務所地域健康福祉部健康福祉推進課
2金沢医科大学総合医学研究所・人類遺伝部門・臨床
pp.127-130
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100022
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はじめに
地域保健活動従事者には,さまざまな相談を受ける中で,人々が誰にも相談できずに悩み,不安に思っていることを,適切な援助に結びつけて支援することが求められている.しかし,遺伝に関する悩みは,自主的な相談行動へと結びつくのは難しく,いくつかの働きかけが必要である.つまり,自主的な相談につなげる経過そのものが遺伝相談の一部とも言える.また,遺伝に関する心配をもつ人々が毎日の生活の質を高められるよう,暮らしの中で継続的に支援することも地域保健従事者の役割である.
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