実地臨床手技のエッセンス Office Gynecology
遺伝相談
矢橋 弘嗣
1
Hirotsugu Yahashi
1
1大阪市西成保健所
pp.687-691
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206101
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最近の若い夫婦の間には,有子少産,少産完育という考え方が静かに広がっているようだ。つまり,こどもはほしいけれども沢山はいらない。そして,生まれたこどもは心身ともに健全に育ってほしいというわけである。それを裏付けるように,厚生省人口問題研究所の発表による第7次出産力調査(昭52.6.1)では妻の年齢が50歳未満の夫婦14,734組の平均出生児数は,一夫婦当たり1.89人であった。また,昭和53年の人口動態調査では人口1,000に対する出生率は14.9で,これはひのえうまの昭和41年についで人口動態統計史上2番目の低率を示している。
このように少なく生んで,上手に育てたいという人々の願いとは逆に社会情勢の変動とともに疾病構造も著しい変化を示している。
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