研究・調査・報告
乳房の硬さに関する定量的解析—乳房硬度計の試作
武井 とし子
1
,
湯本 敦子
1
,
楊箸 隆哉
1
,
藤原 孝之
1
,
松本 あつ子
2
1信州大学医療技術短期大学部
2信州大学医学部附属病院
pp.1084-1088
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903481
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はじめに
助産婦は,授乳が順調に行なわれているかどうかを評価するため,しばしば乳房緊満状態を調べる1)。従来これを調べる指標としては,助産婦や授乳婦自身の「手の感覚」により硬さを表現するか,授乳婦の自覚的な「張る感じ」などを言葉で表現する方法がとられてきたが,いずれも主観的な感覚に頼った手法であり,データとしての信頼性に乏しい。
そこで本研究では,乳房緊満状態を客観的かつ定量的に表現する1つの方法として,乳房の硬さを測定する方法を考案した。主観的感覚の定量方法と併せて比較・検討したので報告する。
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