クローズ・アップ
—1年3か月,病院から派遣されて利尻島の周産期ケアに活躍—中村瑞恵さん
pp.1013
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903466
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日本の過疎地域や離島では,医療サービスが十全に受けられないことが時に問題となる。救急時の医療とともに,出産時のケアも住民にとっては解決すべきテーマである。
わが国最北端に位置する利尻島の町民は戦後,自宅出産か母子健康センターで出産してきたが,近年は多くの産婦が稚内市の病院へ予定日の前から入院(あるいは旅館に滞在),わが子の誕生を迎えてきた。しかし,この方法はやはりさまざまな負担がかかり過ぎる。町は島での出産が可能となる方法を模索,さまざまな困難を解決して1997年4月に利尻島国保中央病院に産科を開設させた。
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