研究・調査・報告
帝切分娩で立ちあって良かったと夫に感じてもらえる支援と夫へのアンケート調査
青山 幸恵
1
,
押切 良子
1
,
村山 初枝
1
,
鈴木 清美
1
,
及川 みや子
1
,
熱海 泰
1
,
池野 暢子
1
1いけの産婦人科小児科医院
pp.604-607
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902915
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はじめに
当いけの医院では平成5年より助産婦外来を開設し,分娩法には平成6年よりソフロロジー式を取り入れるようになった(表1)。夫を含めた助産婦外来でのかかわりやソフロロジー式分娩教育(表2)の一つであるイメージトレーニングによって妻は妊娠中から母親としてお腹の赤ちゃんを思う気持ちを高め,お産は母親とお腹の赤ちゃんとの最初の共同作業としてとらえた結果,主体的に分娩に臨むようになった。私たちスタッフは夫に対しても,積極的に声をかけ,緊張をほぐせるよう意識的にかかわることで,夫ができるだけ自分らしくいられる場を提供できるよう努めてきた。これらの取り組みにより,夫自身も積極的に立ちあいを希望するようになった。
その結果,経腟出産における夫の立ちあい率は平成10年で79.2%,平成11年で76.9%となった(表3)。
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