特集 「三歳児神話」の検証
[座談会]「赤ちゃん学」を誕生させよう
戸田 律子
1
,
榊原 洋一
2
,
大日向 雅美
3
,
永山 美千子
4
,
小西 行郎
5
1日本出産教育協会
2東京大学医学部附属病院小児科
3恵泉女学園大学
4「日本母乳の会」事務局
5埼玉医科大学小児科学
pp.791-797
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902725
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戸田 今年4月に「赤ちゃん学会」が設立されました。その会議での話題や,赤ちゃん学ということで皆様のお話をお聞かせいただければと思います。まず最初に,皆様がご自分の使命だと感じておられること等を含め,自己紹介からお願いします。
榊原 小児神経を専門にしていまして,実際に子どもを診ながらいろいろと学んでいるところです。そして最近は,子どもの発達にも興味が移り,さらにはその発達をサポートし,ケアするという意味から育児に関心を抱いています。 特に,育児については,生物学的なひとつの出来事であると同時に,社会的,歴史的なバックグラウンドが凄く影響していますから,育児がどう変遷し,あるいは文化的な違いはどういうことか,また進化論的にどう捉えるか等々に非常に興味をもっております。
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