赤ちやん—誕生日まで

　64頁から成るこの小冊子は，寫眞文庫という名の示すごとく，総ての頁が悉く赤ちやんの寫眞で埋めつくされている．先ず臍帯切斷の直前の光景から始まつて，いよいよ誕生日を迎えはじめてひとり立ちができて嬉しげに笑つている写眞で終つている．

　それが，ただ單に可愛らしいとか，あるいは面白いとかいうだけで寫した寫眞ではなくて，どれもこれも，ちやんと医学的に意味のある寫眞ばかりが，はつきりと巧く撮れて，發育の順序に從つて並べてある．