特集 赤ちゃんの死のケア
[座談会]赤ちゃんの死をめぐる現状と課題
宮原 忍
1
,
竹内 徹
2
,
後藤 彰子
3
,
太斉 よしみ
4
1日本総合愛育研究所・産科
2大阪府立母子保健総合医療センター病院・新生児科
3神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科
4都立大塚病院NICU
pp.813-821
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901111
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『親と子のきずな』との出会い
宮原 近年,周産期死亡率が飛躍的に減少しましたが,胎児・新生児の死を100%避けるということは今後もできないと思います。われわれ産科医療に携わる者にとっても,赤ちゃんを失った母親をどうケアするかは大きな関心事です。
そこで本日は日頃臨床で周産期の死のケアを実践なさっている方々にお越しいただき,お話をうかがうことにしました。まず,それぞれの先生方に,この問題との関わりについてお話を伺いたいと思います。最初に,わが国で先駆的な役割を果たしていらっしゃる竹内先生から,『親と子のきずな』や『周産期の死』を翻訳された経緯などを含めて,お話しいただけますか。
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