特集 性同一性障害とインターセックス—その人が納得の性を生きるための支援
親としてわが子にしてやれること
上原 博美
pp.122-124
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902344
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私は,自然な出産をしたいという強い希望から,4人の子どもをすべて助産院で出産しています。設備らしいものなどほとんどない所でしたが,高齢の助産婦さんにお世話になり,不安もなく,とても温かな出産を経験してきました。今回お話させていただくのは,2番目に生まれた子のことになります。
平成4年に生まれたわが子は,外性器に異常がありました。助産婦さんの「女の子よ,よかったね」という声とともにこの子は生まれてきましたが,外性器を見た時,すぐに女の子のものとは何か違うような不安を覚えました。「生まれたばかりの時は少し違うこともあるけど,大丈夫」と言われたのですが,「どうしても……」と主人と助産婦さんにお願いし,翌日,大学病院に連れて行ってもらいました。
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