特集 理学療法の展望
21世紀の理学療法―私はこう考える
21世紀への夢酔独言―やれまっせ理学療法士
周藤 浩
1
Shuto Hiroshi
1
1社会福祉法人寺田万寿会寺田万寿病院リハビリテーション科理学療法室
pp.904-905
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104935
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20世紀末の毎日,大阪・泉州・岸和田,「だんじり」の地で,筆者は理学療法士(以下PT)の端くれとして生きる.明日をも知れぬ4人職場に,今春やっと5人目の新人が希望を胸に入門してきた地元の社会福祉法人の老人病院PT室だ.「だんじり」曳いて何が21世紀かとご懸念も何のその,4,5年先の身の振り方と,地元の老人病院勤務PTの立場に光を!! 1人でまた興奮して筆を執る「夢酔独言」のキーワードは,生活支援,応用理学療法だが,どうなることやら.
医療が治療なら,福祉は生活支援.これに異論をはさむ者はいない.当院施設の運営上,老人病院以外に,特別養護老人ホーム,デイサービスセンター,在宅介護支援センターでPT業務を行う.当然,介護職スタッフ,ホームへルパーの方々から住宅改善,福祉用具への要望が出されるし,保健婦,ケースワーカーなど関連職種の方々と一緒に老人保健,難病事業に携わる.まさか,この口で「機能訓練をしっかりネ」なんぞといって済むような筈がない.
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