特集 母乳育児成功のコンセプト(下)
母子同室を実践する
加古川市民病院.スタッフとお母さんの意識も高まって
末重 加代子
1
,
中尾 温美
1
,
伊東 良子
1
1加古川市民病院産婦人科病棟
pp.877-880
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902030
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はじめに
ユニセフ・WHOの共同勧告「母乳育児を成功させるための10カ条」と「山内3.5カ条」に基づき行ない始めた完全母子同室,完全母乳育児も3年が経過した(表1)。しかし実のところ,当初は小児科医の推進で開始され,母親もスタッフも消極的であった。その後徐々にスタッフも母乳育児の大切さに気づき努力をし始め,現在の母乳率は,入院中でほぼ100%,1か月後は85.5%となった(図1)。
本稿では,この3年間の母親とスタッフの意識の変化と,わずかではあるが,母乳育児支援について認められた成果について報告する。
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