医療を囲む声 病院の視力・聴力・感性
高まる予防医学への関心と疑心
村上 実
1
Minoru MURAKAMI
1
1株式会社オータパブリケイションズ月刊the HOTEL
pp.347
発行日 1990年4月1日
Published Date 1990/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900623
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新たなシミュレーションゲームの行方
ホテル業界で予防医学への関心が非常な高まりをみせている.非常というのは,常識的な枠を超えているということで,その理由がなんであれ,これは注目すべき出来事といえる.なぜ,いまホテル業界がこぞって予防医学への関心を示すのか?
確かに,都市ホテルではエクササイズ・サロンやスポーツクラブが何百万円という入会金をとっても一向にその人気に陰りをみせないのは“サムシングエルス”ともいえる何かがある訳であろう.美味しいフランス料理もビンテージワインも際限無く享受していればオーバーカロリーとなり,結果的には病院のお世話になることになる.自然,飲食へのチェック機能が自発的に働きカロリー消化型のスポーツマインドが台頭することになる.
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