特集 母乳育児成功のコンセプト(下)
母子同室を実践する
北見赤十字病院.ミルクを廃止して5年
八矢 幸美
1
1北見赤十字病院周産期母子センター
pp.881-885
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902031
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はじめに
当北見赤十字病院は北海道の東部,網走から少し内陸に位置する北見市にあり,圏内の地域センター的役割をになう病院です。平成5年の増床・増設を機会に産科・新生児・未熟児センターを統合し周産期母子センターが設立され,ハイリスク妊婦の母胎搬送や超低出生体重児などのハイリスク新生児を受け入れています。年間750〜800件の分娩があります。
周産期母子センターができるまでは,産後2日より母子同室制で混合栄養哺育を行なっていました。そのため,育児に慣れないまま退院したり,決められた授乳時間では母親と赤ちゃんの授乳サイクルが合わず母乳栄養の確立という面でも問題があり,また,退院後乳房トラブル・育児不安を起こし来院する母親も多くいました。
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